二千七百の夏と冬

ダム工事現場から発掘されたカップルの古代人の人骨。縄文原住民の少年と弥生渡来人の少女の出会いと純愛。文化の遷移期特に米作文化の導入期を舞台に物語は展開される。巨大なヒグマとの執拗な戦い。異文化の出会いによる軋轢と争い。底流には日本人のルーツに対する問いかけも。作中あるようにわずか30世代前の日本である。600頁を超える力作。正面から歴史に挑んだ意欲作である。

二千七百の夏と冬(上)

二千七百の夏と冬(上)

二千七百の夏と冬(下)

二千七百の夏と冬(下)