変身

NHKのリポーター、キャスターであった著者が、原発事故に触発され自主映画を作成。単純な反原発では無く、事故の真相、対策を世に伝えようとする。その姿勢は体制派の上層部の不評を買い圧力がかかる。あっさり退職し、自分の信じた道を行く。責任論では無く、教訓を活かし世に伝えることが重要。現場では使い捨ての労働力による先の見えない作業が今も続いている。風化させてはいけない現実を真っ向から見据えた重い一冊。