経営戦略全史

古典から現代まで100年にわたる経営戦略論史を俯瞰する。すべての重要な学説と手法は網羅。簡潔に解説する。山を登るのに道を選ぼうとするポジショニング派と登りやすい方法を選ぼうとするケイパビィリティ派。近年は融合論さらにはそれらを飛び越えるイノベーション論が台頭している。日常の業務で目にするさまざまな手法が出てきて理解は深まる。著者が目指した入門書、索引本としての機能は十分。

  • 自らの組織に共通の目的を与えるのが経営者の役割。
  • 経営戦略とは現在と未来のギャップを埋める方針。
  • 経験曲線を活かした日本企業。(タイムベース戦略)
  • リーダー企業は既存顧客志向が強すぎイノベーションから遅れる。
  • 一枚岩の理想の組織は失敗しやすい。(日本軍=失敗の本質)異質による試行錯誤とボトムアップが必要。
  • アダプティブ戦略は企業の進化を促す。反意語は停滞。
  • 進化は変異と淘汰によって起こる非連続でダイナミックな適応