空飛ぶ広報

空自の広報室が舞台。交通事故でパイロットへの夢を絶たれた一尉とテレビ局の女性ディレクターの恋愛を背景に、広報室メンバーの活躍を描く。実際の取材に基づくようだが、意外と柔軟で民間的な発想の担当者たち。しかしその存在からどんなに努力しても世論の理解は得られず、一定の批判をあびる立場。対社会の数少ない窓口として彼らのたゆまぬ努力は続く。苦労する現場を大切にする室長の立ち位置は明確で見習いたい。全編の主題は彼らも、一般の隊員も自らの職務に忠実であろうとする一人の人間であるということ。著者の自衛隊シリーズはいつも感動させられる。A評価。

空飛ぶ広報室

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