学問としての哲学から現代の会社を解明したいという著者長年の思いがまとめられた一冊。それこそギリシャ哲学から古今の名著をひもとき法人という実体のない怪物にせまる。テーマとして会社、経営者、国家が取り上げられる。繰り返されるのは株式会社に特有の有限責任論。巨大事故が起こっても誰も責任を取らない。巨大株式会社はシステムとしてすでに崩壊の危機を迎えており、NPO等の新しい企業体への変革が臨まれるとする。哲学書だけあってなかなか難解。今ひとつ共感がわかない。
- 作者: 奥村宏
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2013/07/12
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る