狭小邸宅

慶応出の主人公がブラック企業の町の不動産屋で奮闘。売れない周囲が辞めていく中で、粘り腰を見せ一軒売ることで流れが変わる。ニヒルな課長から指導を受け、トップセールスまでのし上がる。仕事は信じられないくらいハードで恋人をはじめ失ったものは大きい。強いて言えば主題は、職業に貴賎はあるが、何事も取り組む姿勢で結果は変わるということか。シンプルな文体で一気に読ませる。すばる文学賞受賞。

狭小邸宅

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