神去なあなあ日常

高校を卒業したばかりの主人公が、騙されたような形で三重県の山奥で林業の研修に励む。待ち受けていたのは個性豊かな中村組の人びと。時代と隔絶したような山村で次々と不思議な事件が起こるが、自然と一体となった人々はなあなあと動じない。クライマックスは48年に一度の巨木の伐採。村をあげての神事は大騒ぎとなる。季節を経て主人公はたくましく成長し、恋の予感も感じさせるラスト。さわやかな読後感の林業小説。

神去なあなあ日常 (徳間文庫)

神去なあなあ日常 (徳間文庫)