自殺未遂で意識のない実弟と最新医療を用いて架空空間でコミュニケーションを取る主人公。回を重ねるにつれ現実と夢との境界が曖昧になってくる。最後には実は寝たきりであったのは自分自身で、悲しい過去を思い起こすことになる。全体のテーマは「胡蝶の夢」。SF調の設定とよく練られたプロット。会心作と言っていい。このミス大賞受賞作。
【映画化】完全なる首長竜の日 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
- 作者: 乾緑郎
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2012/01/13
- メディア: 文庫
- クリック: 4回
- この商品を含むブログ (39件) を見る