日中もし戦わば

日米中の論客による座談会。最近の中国の東アジアにおける覇権主義が争点。軍事衝突のリスクとして尖閣朝鮮半島、台湾問題をあげる。中国の軍事拡張はアメリカに対する防衛的な色彩が強く、また内政の安定が最重要課題で、対外的に積極的な攻勢に出る意図はないとする。リスクとしては解放軍の独走、民主化が進み民意が極端にナショナリズムにふれた場合、共産党シビリアンコントロールを維持出来るかという点。米中の軍事技術には20年ほどの差があり、その穴を埋めるべくサイバー攻撃等が活発化している。中国を代表する形となった張所長は立場もあり、スジ論になる場合もあるが、自国の内情を誠実に主張され好感が持てた。

日中もし戦わば (文春新書)

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