幕末の黒船来航をペリー側の視点から描く。海軍軍人としてのキャリアの集大成として鎖国日本を開国に導き、列強に先んじて最恵国待遇を得る。砲艦外交の名の通りかなり強硬であるが、ポイントを押さえ交渉術に長ける外交官としての一面を見せる。日本側もオランダを通じての情報収集によりかなりしたたかな印象を与える。新鮮な読後感を誘う。
- 作者: 佐藤 賢一
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2011/07/29
- メディア: 単行本
- クリック: 2回
- この商品を含むブログ (7件) を見る