ガラスの巨塔

著者は元NHKで看板番組「プロジェクトX」のプロデジューサーを勤める。視聴者の圧倒的な支持と独裁的権力を持つ会長の庇護を得たことで、異例の出世をするが、エリート組織独特の妬みと中傷により、番組は打ち切り、ストレスから躁鬱病となり辞職に追い込まれる。小説の形を取っているが暴露的な自伝。ある意味一方的に書かれているが番組の一ファンとしてはこれが真実であって欲しいと願う。読み物としては緊迫感があり、さすが凄腕プロデユーサーの作品と思わせる出来。

ガラスの巨塔

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