愛しの座敷わらし

転勤により田舎住まいを始めた5人と1匹。父親の憧れで借りた民家には座敷童が住み着いていた。悪さをするわけでなく福の神として家族それぞれに転機をもたらす。もともとは間引きされた子供の霊であるとの悲話がさりげなく紹介される。常に前向きに生きようとする作者の暖かいメッセージ、ユーモアとペーソスに織り込まれる。安心して読める作品。

  • 階段には上りも下りもない。上がろうと思えばそこは上り階段になる。
  • 後ろ指を指されても、振り向かなければいいだけの話。

愛しの座敷わらし

愛しの座敷わらし