あのとき始まったことのすべて

中学の同級生4人のグループ。2組の男女が10年後に再会し、それぞれの淡い恋を育む。過去と現在が入れ子構造になっているが、展開力もある。修学旅行で訪ねた奈良での再会が山場。ちょっとした小道具をキーアイテムに使うところは上手い。ウイットに富んだ会話とメールのやりとりはを心地よい。気になっていた作家だが全体にふわふわした印象。少し求める世界が違うか。

あのとき始まったことのすべて

あのとき始まったことのすべて