ポスト消費社会のゆくえ

対談。西武百貨店&セゾンの栄枯盛衰をたどることで、日本の戦後の消費社会の発展とその転換をつまびらかにする。話題はビジネスにとどまらず、堤清二の思想背景、文化事業への想い、女性の社会進出と多岐にわたる。今でも心情として共産主義である明言するくだりは意外。前編を通して上野女史の鋭い批判に、辻井氏が鷹揚かつ率直に応えるという構図。一枚上手の印象。対立軸の無くなった日本社会の未来に危惧を表明。キーワードはシニシズム

ポスト消費社会のゆくえ (文春新書)

ポスト消費社会のゆくえ (文春新書)