アトリエの巨匠に会いに行く

写真家の著者が名だたる芸術家のアトリエを訪問。その製作風景をカメラに納める。写真集自身は80年に新人賞を受賞。ミロやシャガールなど今は亡き巨匠の姿もある。癖のある画家達に対して粘り強い交渉と人間性で取材を勝ち取る。やはり本著の神髄はその写真にある。それぞれの芸術性を代弁するかのような独自の空間。他社に見せたがらないであろう。驚かされるアトリエ写真が多い。厳選されているのだろうがもう少し写真点数が有っても良い。後半の現代作家は作品を知らないので残念ながら興味が半減。