ビジネスでも個人生活でもあらゆる局面で迫られる決断。そのメカニズムを工学的に解明し、最善の決断を得る手法を解説する。自著「失敗学」が「逆演算」であるのに対して「決定学」は「順演算」であり、表裏一体の関係にあるとする。内容は多彩な図表を駆使し、吉野家の値下げを具体例に示すなど、理解しやすい提案を示す。一読で済まさずに手元に置いて活用したい一冊。
- 決定過程を表出し、アウトプットしておくことが大切
- 本当のスピーディーな決断とは、仮説の検証を正しいステップで迅速にこなすこと。
- 対応は他が主体、適応は主体は自分。重要なのは後者。
- 決断に必要な5要素は、モノ、カネ、ヒト、時間、そして「気」。閉塞空間にいると自分をとりまく気に気づかない。
- チャレンジ力とマネジメント力は38歳で交差し逆転する。
- 「反省」より「省察」を。
- 想定外の事態にぶつかることはフロントランナーの証
- 作者: 畑村洋太郎
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2007/05
- メディア: 文庫
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