理系思考

理系白書」の著者。小倉高校の清少納言と呼ばれていた記者がその豊かな感性でつづった毎日新聞の好評コラム。660字では書ききれない部分を補完するエッセイも多少追加された構成。主として科学技術をテーマにしているが、教育、女性差別、さらに政治まで辛口の批評が及ぶ。視点は極めて市井の人々に近く共感を呼ぶ。

  • 研究のカギは「運、鈍、根」。幸運と根気それに鈍さ。鈍行列車に乗ることも時には必要。
  • 「雪国」の冒頭を題材に絵を描かせると、日本人は運転席から見たトンネル出口を描くが、西洋人は第3者が見たトンネルから出てくる列車を描く。主観/客観の差か。
  • 人明かり=闇の中で感じる人の温かみ=花明かり

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