理系白書

副題は「この国を静かに支える人たち」。毎日新聞の連載だけに非常に読みやすい。理系人間の処遇、特性から教育、大学改革と守備範囲は広い。面白いのは前半の生態に近い部分。理系の端くれとして理解しやすい。日本は技術立国として生きていくしか道はなく、そのために文理統合が必要との論旨には賛同。

  • 中国共産党の指導部は理系で占められている。文革時代の影響。
  • 文系より理系の方が、世の中を大きく変えられる。(学生の弁)
  • 科学技術の夢が色あせ、その担い手だった理系青年の一部が、ごく個人的な趣味に傾倒した。(秋葉原の変遷)
  • 日本は西洋の先端技術の果実だけを取った。樹を育てればより豊かな収穫が得られるのに。

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