ショッキングな警告の書。ネオリベアラリズム(新自由主義)への盲従とマネー崇拝により、日本経済と社会が崩壊する。この陰にはシカゴ学派を理論的根拠とするアメリカの資本の論理があるという主張は形は異なるが森本氏と同じ。アメリカで見られるのと同じく格差の拡大、地方の疲弊はすでにその兆候の現れであり、現在の景気回復は無理矢理に規制緩和を進めたことによる一時的な資本の流入に依存しており、これが引き上げられた時さらなる崩壊が待ち受けている。現行の小泉/竹中およびその後継政権を厳しく批判。解決策としては北欧型の市民参加型社会(共生社会)を提案する。ここまで書いて大丈夫かと心配するほど作者渾身の書。
- 作者: 内橋克人
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2006/10
- メディア: 単行本
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シナリオは以下の通り
(サイクルを繰り返す毎に振幅が大きくなる)
経済学上の対立
(その他メモ)