南米ボリビアを舞台に、GMO(遺伝子組み替え作物)をめぐる疑惑に挑む失意の日本人ジャーナリスト。巨大な利益を巡って、企業、コカインのシンジケート、アメリカ政府を巻き込んだ一大事件に巻き込まれる。魅力的な設定と、テンポの良いストーリー展開で読ませるがもう一つ没頭できない。全体としては良いできだとは思うのだが。各登場人物の事件への接点がすべて麻薬被害に安易に動機づけられているためか。代替作物から生分解性のプラスチックを持ち込みやや拍子抜けしたためか。本来の主題である遺伝子操作に関する警鐘はそれなりに説得力はある。娯楽作品としての評価はB。
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