[書評]夜は短し歩けよ乙女

明らかに京大を舞台としたファンタジー小説。硬派で内気な「先輩」と天真爛漫な「乙女」のほのぼのとした恋物語。多彩な脇役を配し、随所にユーモアをちりばめ読者を引き込む。やや設定が強引でついて行けない部分はあるものの、割り切って楽しむには充分なレベル。主人公の乙女の古風でありながら好奇心旺盛な性格には、思わず微笑まされる。あちこちにふらつく文体には評価が分かれるかも。

夜は短し歩けよ乙女

夜は短し歩けよ乙女