非常に書評しにくい一作。前半は知的な言葉遊びで非常に期待を持たせる導入部であったが、後半から結末にかけては、不条理な構成が前面に出てきて読者をまどわす。残念ながら私の読解力では、主題はつかめぬままに終わる。様々な解釈が可能で、評価は分かれるだろうが、私は酷評する側にまわりたい。少なくとも私の守備範囲を超えている。よく文庫化されたなが正直な印象。
- 作者: 奥泉光
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2002/05/17
- メディア: 文庫
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