青島の老人ホーム

出張滞留中のバンコクのホテルで、Nスペ「激流中国:青島老人ホーム物語」を観る。夕食後のフルーツを喰いながらの視聴であったが、話の重さについつい引き込まれてしまった。歴史的に老人を「家の宝」として大切にしてきた中国でも、解放政策により急激に家族の近代化が進み、年老いた親の面倒を見ることの出来ないケースが急増している。番組は経済的には裕福な家庭用の老人ホームに密着し、自らは望まずにそこで暮らすことになる老婦人にスポットを当てる。子供の事情を考え、涙をこらえて寂しい生活を受け入れる夫人の姿には、いくつになっても変わらぬ親の慈愛を感じさせずにいられない。幸い我が家は両親とも健康であるが、それに甘えている私には、身につまされる話題であった。最後まで面倒を見る覚悟をしておかなければ。一度家族とも相談しよう。

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