帝国ホテル建築物語

大正初期、帝国ホテルライト館の建築をめぐる物語。ライトの優れた設計と日本の卓越した職人技の結晶。現場は芸術家のライトとプライドの高い職人とで一触即発の危機の連続。やり直しが続き、工期は伸び予算は膨らむ。最後はお互いに理解尊敬していくが、ライトは責任を問われ事実上の解雇。完成を見ずに帰国する。ホテルの経営は2度の火災や地震と災難が続く。波乱万丈の物語はテンポよく進み一気に読まされた。期待に違わぬ感動の力作。文句なし。

 

 

帝国ホテル建築物語

帝国ホテル建築物語