東京近江寮食堂

10年前に失踪した夫を探しに上京した主人公は中年のおばちゃん。いきなり盗難にあい、ひょんなことから滋賀県の経営する宿泊施設の賄いを担当することに。そこに巣くう様々な事情のある人々との関わり合いを描きながら物語は進展する。最後はハッピーエンドが暗示されるが、全体の印象は淡々としたもの。この文体が特色なのかも知れないが。料理の記述は秀でる。

東京近江寮食堂

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