信長の影

信長を取り巻く8人の視点から、カリスマ改革者を描く。敵対する上杉謙信足利義昭、部下である蒲生秀郷や柴田勝家に加えて同族や実母など史上あまり知られていない人物も登場。作者独自のキャラクター設定により生き生きと人間模様が交錯して愉しい。似たような試みは多数ある気がするが、信長という人間はいくらでも描き方があり、作家の興味がつきないのだろう。つい手にとってしまうのは読者側も同じ。

信長の影 (双葉文庫)

信長の影 (双葉文庫)