キャパへの追走

伝説の戦場写真家キャパの足跡をたどる紀行文。キャパの代表作を手がかりに、撮影場所を著者が探し求め、同じ構図で写真を撮るという単純だが斬新な構成。すでに70年前であり、地元の人でも判らない景色となっているあたりは時の流れを感じる。恋人を失い、女性遍歴を続けた人生もしっかりと描かれる。戦後は題材に苦しみ輝きを失い、ベトナムで命を落とす数奇な運命。前作からのスピンアウトだが、姉妹作と言っても良い位置づけ。


キャパへの追走

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