獅子の城塞

戦国時代、穴太衆の石工頭の次男が信長の命で、遣欧使節とともに欧州へ渡る。目的は西洋式城郭の建築を学び日本へ持ち帰ること。苦労して海を渡り現場に溶け込み技術を身につける。よく思わない者もいて各地を転々とするが、その技術は高く評価され次々と仕事が舞い込む。日本では戦国時代が幕を閉じ結局技術を持ち帰ることは無かったが、残した城郭の建築はネーデルランドエスパニアからの独立に大きく貢献する。現地で家族を儲け、仕事は弟子に引き継ぎ技術者としては波乱の一生を終える。天下城の続編にあたる大作。安定感はあり楽しめたが流石に少し長かった。

獅子の城塞

獅子の城塞


世界と闘う読書術
対談。あらゆるジャンルに渡り、古今の名著を評する。二人ともともかく数を読んでいるのは確か。また好みがはっきりしていて、酷評することもままある。こちらが知らない著書については、正直議論についていけない。参考としたい書籍は何点かある。

山之口獏
角田光代 空中庭園
超訳小説日米戦争
映画はやくざなり 笠原和夫
10年後食える仕事食えない仕事
小説新島八重 会津おんな戦記