光秀の定理

不遇の光秀を助けた剣豪と謎の僧。市井の賭博で日銭を稼ぐが、その裏には確率論と心理学を応用した見事な原理が存在していた。その応用で六角攻めで光秀に大巧をもたらす。本能寺の叛旗については、信長も光秀の才能を認め高く評価していたが、信長の革新性を恐れた光秀の止むに止まれぬ決断であったとする。一族の運命を一身に背負い逃げ場の無かった光秀に好意的。著者初の歴史モノ。充分な出来だが、少し何かが足りない。

光秀の定理 (単行本)

光秀の定理 (単行本)