総理の夫

国際政治学者から政治家に転身した美人妻と財閥一家の次男で鳥類学者の夫。妻が連合政権の権力バランスから日本初の女性首相となり、夫婦の周囲は一変する。消費増税をはじめまったなしの改革と政治の世界のどろどろした権力闘争を、純粋な理想とそこから発生する絶大な国民の信頼で乗り切る。解散総選挙でまさしく国民の信を問い旧勢力を打破する場面がクライマックス。最後は妊娠が発覚して一時辞意を表明するが、世間の女性からの声に応えて撤回する。ハッピーエンド。政策は現在の安倍政権と通じるところがあるのはやや皮肉。実際の政治はここまで単純ではないが、ストーリーテラーとして作者の実力は確か。楽しめました。

総理の夫

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