水色の娼婦

アルゼンチンで日本人の母から生まれ、タンゴダンサーかつ娼婦として生きたヒロインの数奇な運命。大戦前後はベルリンに在住。愛人である日本陸軍のスパイと過ごした数年間が山場である。時代の流れに逆らい枢軸からの離脱と早期和平を願う努力は水泡に帰す。愛する男性のため、女性の武器を最大限に活かし機密を探る。よく練られた構成とスピード感のある展開。後半どうにもならんと先が読めたあたりから重くなるところが減点。

水色の娼婦

水色の娼婦