50代から上手に生きる人ムダに生きる人

少年時代から「徒然草」に慣れ親しんだという著者が、老齢を迎える心構えを改めて古典に学ぶ。シニカルな兼好法師の叙述にあるときは賛同しあるときは反発して、現代での大人の老い方を論じる。要はこれまでの経験を活かして、細かいことに拘泥せず泰然として行きたいところ。過去は忘れて、モノに固執せず、心の整理が出来れば理想。内容的には意外と正論で厳しく言えば平凡。軽めの現代訳は今ひとつだが、原文読解は今となっては少ししんどい。