使者と書いて「ツナグ」と読ませる。一見普通の高校生が死者と生者の間を仲介する。厳格なルールがありどちらも一度きりの機会。メルヘンチックな連作かと思いきや、必ずしもハッピーエンドとならないケースがあり、さらにテーマは次第に重くなり使者自身が持つ過酷な運命にまで及ぶ。後半ややくどい感じがあるが、それはむしろ私の読書環境によるだろう。少しもったいなかったかな。
- 作者: 辻村深月
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2012/08/27
- メディア: 文庫
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