ツナグ

使者と書いて「ツナグ」と読ませる。一見普通の高校生が死者と生者の間を仲介する。厳格なルールがありどちらも一度きりの機会。メルヘンチックな連作かと思いきや、必ずしもハッピーエンドとならないケースがあり、さらにテーマは次第に重くなり使者自身が持つ過酷な運命にまで及ぶ。後半ややくどい感じがあるが、それはむしろ私の読書環境によるだろう。少しもったいなかったかな。

ツナグ (新潮文庫)

ツナグ (新潮文庫)