化学産業の時代

経営学的なセグメント分析により日本の化学業界を展望する。最終製品と素材の関係性の変化により「産業の化学化」が業界のプレゼンスを増大させる。各社の戦略を徹底分析、エチレンセンターを有する総合大手が苦戦する中で、機能品に特化して利益を上げている。機能品ではシェアは3位以内を確保し如何にユーザーとの関係を構築するかが勝負。一方で汎用品はグローバル化により世界で競う必要があり、住友ラービクの原料立地。信越のリスク回避のアメリカ立地が参考となる。今後は機能品と汎用品でハードルの高い2正面作戦を余儀なくされる。一橋大の伊丹研究室を分析から20年を経て日本をの化学産業の明るい未来を予想する。なおMGCは一切登場せず。営業利益率の低さか。

化学産業の時代―日本はなぜ世界を追い抜けるのか

化学産業の時代―日本はなぜ世界を追い抜けるのか