経営学的なセグメント分析により日本の化学業界を展望する。最終製品と素材の関係性の変化により「産業の化学化」が業界のプレゼンスを増大させる。各社の戦略を徹底分析、エチレンセンターを有する総合大手が苦戦する中で、機能品に特化して利益を上げている。機能品ではシェアは3位以内を確保し如何にユーザーとの関係を構築するかが勝負。一方で汎用品はグローバル化により世界で競う必要があり、住友ラービクの原料立地。信越のリスク回避のアメリカ立地が参考となる。今後は機能品と汎用品でハードルの高い2正面作戦を余儀なくされる。一橋大の伊丹研究室を分析から20年を経て日本をの化学産業の明るい未来を予想する。なおMGCは一切登場せず。営業利益率の低さか。
- 信越化学 塩ビ&シリコーン
- 旭化成 AN
- JSR 液晶素材のデパート
- 日産化学 農薬、医薬、電子材料(ARC、サンエバー)
- クラレ PVA、ポパール
- アデカ hugh-k材料(絶縁膜)
- 電気化学 カーバイドからのクロロプレンゴム
- ダイセル 酢酸セルロース(TAC)、
- チッソ 液晶
- トクヤマ ポリシリコン
- 作者: 橘川武郎,平野創
- 出版社/メーカー: 化学工業日報社
- 発売日: 2011/06
- メディア: 単行本
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