スプートニクの落とし子たち

スプートニクショックの直後、日本は理工系大学の定員を拡大し、優秀な学生は工学部に行くべしとの気運を醸成した。作者らBest & Britest を自認する秀才達の来歴を記録する。多数が教授になるなかで、著者の親友である後藤公彦氏は米系銀行の副社長となり、金銭的には裕福であったが、後半生はゆがんだものになった。哀悼を込めてその一生を綴る。小説としては結構面白かったが、超エリート達の戯言と言われそうだが、文系の官僚が国家を牛耳ることへの不満も見え隠れする。

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スプートニクの落とし子たち