震災キャラバン

家族の行方がわからない女子大生を乗せて神戸から気仙沼へむかうキャラバン。途中謎の男とカメラマンを拾う。それぞれ事情を抱えるが、現地に入ってからは被害のすさまじさに圧倒され、避難所の手伝いに明け暮れる。最終的に家族との再会はなり思わぬハッピーエンドだがこれは、復興を願う作者の想いであろう。理想論だけではいかない被害地の現実の姿も克明に描く。震災被災地の繋がりに拍手。

震災キャラバン (集英社文庫)

震災キャラバン (集英社文庫)