老いた父の臨終の席で手渡された原稿。それは残された家族にあてた自伝小説であった。息子である語り手から見ても平凡な人生と思ってた父親の、波乱万丈の人生が語られる。作中作の登場人物が雪の中の葬儀に駈けつけるラストは感動的。死に様をテーマにした競作らしいが、作者らしい質の高い中編に仕上がっている。
- 作者: 荻原浩
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2011/06/18
- メディア: 単行本
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老いた父の臨終の席で手渡された原稿。それは残された家族にあてた自伝小説であった。息子である語り手から見ても平凡な人生と思ってた父親の、波乱万丈の人生が語られる。作中作の登場人物が雪の中の葬儀に駈けつけるラストは感動的。死に様をテーマにした競作らしいが、作者らしい質の高い中編に仕上がっている。