日本中枢の崩壊

未曾有の危機に際して機能しない政治と行政に鋭い批判の狼煙をあげる。現役の官僚が職を賭して、これだけの主張をしてくらたことにまず拍手。公務員制度の改革に全精力をかえるが、省益を優先する霞ヶ関の論理と目先の政局に左右される永田町に翻弄され、志なかばに終わる。それでいて著者もマスコミで世論を誘導するなどしたたかな面を見せる。小泉政権は一本筋が通っており、本気で日本の改革に取り組んでいたと賞賛。格差の拡大はマスコミによる後からの批判。状況はより厳しくなっており、犠牲をしいても改革が必要。まず増税ありきでなく社会、産業が発展するような道筋を政治が示すべき。

日本中枢の崩壊

日本中枢の崩壊