2011-11-04 鷺と雪 書評 昭和初期。華族の令嬢とその運転手ベッキーさんの謎解きシリーズ。3作の連作だが随所に2.26の騒乱が暗示され、暗い時代が日常に迫りくる。ラストはまさにその雪の朝。前作と同じくミステリーというより優れた時代小説のよう。一気に読破。今回は芥川や白秋のように純文学が多数参照される。キーワードはドッペルゲンガーと騒擾ゆき。鷺と雪作者: 北村薫出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2009/04/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 44回この商品を含むブログ (112件) を見る