究極のクロマグロ完全養殖

著者は近大水産研究所の所長。「魚飼い」を自称する。30年を費やしてマグロの完全養殖を達成する。11年にわたる原因不明の産卵ストップ。臆病なマグロの激突死、さらに共食いや台風を乗り越えてのまさに偉業。私大ならでは文部省からの研究費に頼らない独自採算。批判をあびながらも他の養殖魚を売ることで危機を乗り越えた。恩師原田教授との出会いとその急逝は胸を熱くするものがある。現在の漁業資源の枯渇と若い世代の魚離れに警鐘をならす。

  • 飲水思源 水を飲むものは井戸を掘った人を忘れてはならない。
  • 海洋資源は7割を残せば、再生可能。現在はそれ以上に乱獲が進んでいる。

究極のクロマグロ完全養殖物語

究極のクロマグロ完全養殖物語