舞台は広島の進学校。25年前のブラスバンドのメンバーが再結成を図る。青春時代の思い出と現在の姿をオーバラップさせその落差を描く構成。ほとんどのものが卒業後は演奏から離れており、現実社会の厳しさを実感させる。タイトルから描いていた明るい青春ものとは大きく異なる。さすがに登場人物が多く巻末の一覧表が頼り。
音楽と共にいる限りは何度でも生まれ直せるような気がする。これが音楽をやる唯一の理由。
- 作者: 津原泰水
- 出版社/メーカー: バジリコ
- 発売日: 2006/09/20
- メディア: 単行本
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