オーデジュボンの祈り

著者のデビュー作。外界との交流を絶った不思議な島に紛れ込んだ主人公。そこは未来を予言するかかしを中心に独自の社会を形成していた。そのかかしが殺され連続して殺人が起こるミステリー仕立て。人物の書き分けが不十分で中盤までかったるい印象。後半一気に加速するが、全体としてやや物足りない。なんだか化かされたような読後感。

オーデュボンの祈り (新潮文庫)

オーデュボンの祈り (新潮文庫)