金色のゆりかご

18歳の女子高生が妊娠。誰にも相談できず臨月を迎えコンビニで倒れてしまう。偶然彼女を助けた研修医の主人公だが、「望まない出産」の背後に控える社会問題に直面することになる。世間体と娘の将来を思う母親は、出産後うまれた子供を養子斡旋業者の手で海外へ出すことに。表面上人助けのような業者が曲者で、引き渡し後、追跡調査しても行先が庸と知れない。最悪の場合幼児ポルノや臓器売買に繋がる可能性があるという。不幸な事態により母子が和解し、離婚していた父親もかけつけ難局にあたるという救いを残してエンディング。前半のショッキングな導入から、後半は完全に社会派小説となった。考えさせられる1冊。1800B

金色のゆりかご

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