殺し屋シュウ

悪徳警官であった父を殺した過去を持つ殺し屋が主人公。母親が罪をかぶり本人はアメリカで訓練を受け日本では大学講師でありながら裏の仕事を引き受ける。連作の形式を取るが依頼はいつも特殊なもの。ハードボイルドというより殺し、殺される側双方の人間くささが主題となる。なかなかの秀作。惜しい作家を亡くしたものである。

殺し屋シュウ (幻冬舎文庫)

殺し屋シュウ (幻冬舎文庫)