天皇家の財政

著者は元毎日新聞記者。情報公開制度を駆使して天皇家の財政を解明する。並べられた数字は庶民の感覚からはかけ離れてはいるが、まあそんなものだろうというのが正直な印象。予算を含む制度にについては戦後ずいぶん公開、議論されたが、再び形骸化し宮内庁の手の内にもどろうとしている。どうしても雑学の息を出ないのは、読み手側の意識の低さのせいか。

  • 天皇家と宮家は別予算
  • 公費の宮廷費と私費の内廷費に別れる。
  • インフレ率と人件費の上昇分はは自動で改訂される。
  • 皇室への献上、からの下賜には制限がある。経済的影響力を持たないため
  • 戦前は財閥に肩を並べる資産家であった。
  • 不動産は所有できない。金融資産で運用。


天皇家の財布 (新潮新書)

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