著者は元毎日新聞記者。情報公開制度を駆使して天皇家の財政を解明する。並べられた数字は庶民の感覚からはかけ離れてはいるが、まあそんなものだろうというのが正直な印象。予算を含む制度にについては戦後ずいぶん公開、議論されたが、再び形骸化し宮内庁の手の内にもどろうとしている。どうしても雑学の息を出ないのは、読み手側の意識の低さのせいか。
- 天皇家と宮家は別予算
- 公費の宮廷費と私費の内廷費に別れる。
- インフレ率と人件費の上昇分はは自動で改訂される。
- 皇室への献上、からの下賜には制限がある。経済的影響力を持たないため
- 戦前は財閥に肩を並べる資産家であった。
- 不動産は所有できない。金融資産で運用。
- 作者: 森暢平
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2003/06/01
- メディア: 新書
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