幕末モノの短編集。収録は6編。維新後の新時代で生き方を変えられない無名の武士達。古き武士道を守ろうとする彼らの矜恃と主従、親子の情愛をヒューマニズムあふれた視点から暖かく描く。予想通りの作品。やはり最後の表題作がベスト。評価はB。
- 椿寺まで (母子の再開)
- 函館証文 (戊辰戦争での命を賭けた証文)
- 西を向く侍 (幕府天文方の秀英と太陽暦)
- 遠い砲音 (近衛砲兵と主君の情)
- 柘榴坂の仇討(井伊直弼の近習と水戸浪士)
- 五郎治殿御始末(桑名藩没落士族)
- 作者: 浅田次郎
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2006/01
- メディア: 文庫
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