海の翼

明治初期、トルコの軍艦が熊野灘で沈没。大島では島民あげて救難作業にあたる。トルコでは国民全体が深く感謝し、日本への恩返しが国是となる。その機会は1985年のテヘランからの脱出劇。身動きの取れない邦人にトルコ政府が救難機を派遣する。さらに残留トルコ人は席を譲り、困難な陸路での脱出を図る。二つのスペクタクルが描かれる感動の物語。作者の脚色は多少あるだろうが、素直に感動した。文句なしのÅ評価。お互いの国民が人道を優先した稀有な例。

海の翼 (PHP文芸文庫)

海の翼 (PHP文芸文庫)