死にたくなったら電話して

不思議な作品である。浪人生がキャバクラで知り合った美女と同棲を始めるが、彼女には自殺願望があり、やがて主人公もその虚無感に染まって行く。大学に合格して未来に展望が開けたと思った矢先、入学金を紛失して、希望は絶望に変わる。これも彼女の関与が示唆される。外部からの連絡を絶った二人は絶食に近い状態で、やがて衰弱死が待っているような暗示で物語は終わる。大阪北を舞台に展開。読みやすいが理解しがたい世界。

死にたくなったら電話して

死にたくなったら電話して