ダヴィンチ封印

フィレンツェのヴェッキオ宮殿の壁画をダ・ヴィンチが製作していたのは歴史的事実。その下絵となる板絵が本作の題名であるダヴォラドーリア。真贋は確定していない。主題の解明、すなわちマキャベリフィレンツェの共和制。メディチ家との争いは興味深いが、絵画のたどった数奇な運命は複雑すぎてわかりにくい。最終的には著者の会社が買い取り、イタリア政府に寄贈したことになっているが、その辺りの事情は明らかにされず、胡散臭い印象は拭えない。

ダ・ヴィンチ封印「タヴォラ・ドーリア」の500年

ダ・ヴィンチ封印「タヴォラ・ドーリア」の500年