現業駅員として採用されたヒロイン。弟の死に責任を感じ、東京駅で自身が倒れた時に助けてくれた5人の乗客を捜す。同期や先輩もそれぞれの事情を抱えながら厳しい勤務をこなす。毎日百万人の乗客をこなしながら、定時発車を守る巨大システムは個人の努力により守られている。人身事故の凄惨な現場は、駅員や運転手にトラウマをもたらす。自動化への技術革新は管理サイドと現場の確執を生むなど裏事情も描き出される。主人公たち若者の成長が主題。やや設定には粗いところがあるものの勢いで読まされた感じ。
- 作者: 朱野帰子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/07/31
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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